麗しき宴

美も知も酔も、一生

深谷へいってきた

仕事の絡みで深谷へ行きました。初めて訪れるまちです。
都内からだと1時間半弱、くらいでしょうか。赤羽から高崎線で1時間ちょいかかります。遠いような近いような。でも駅はプチ東京駅のような、レンガ造り的でかっちょいいし、深谷といえば、の深谷ネギ、でイメキャラのふっかちゃんが迎えてくれたりして、到着するなりちょっとした遠足気分を盛り上げてくれます。
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深谷シネマというミニシアターがあります。この日はそこでのお仕事です。
このシアター、市民の方たちが町に市民のための映画館をつくりたい!と自ら立ち上げたという映画館だそうで。そのうえ300年続いたという酒蔵の跡地にあるというじゃないですか。興味津々ポイント多し~。

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こちらが深谷シネマ建物。ここは完全に建て替えてありますが。。

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振り返るとまだ酒蔵だった建物も残っています。テレビなどの撮影でも使われるみたいです。この日も何か撮影隊がいましたよ。

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江戸時代、「酒は剣菱、男山。七ツ梅」といわれた三大銘柄の1つだったとか。

平成16年に廃業しています。もったいない。酒蔵は戦前ピーク時で7000蔵あったんですが、今実際日本酒を製造している蔵は1500蔵以下になっちゃいました。
若い人が日本酒を飲まないのもありますが、一番の酒蔵減少の原因は、酒といえばイコール日本酒、しかも純米酒ではなく本醸造や三増酒のような安酒、というようなものを好んで飲んでいた世代の方(主に戦前生まれの世代かな。。)が、どんどん死んじゃって、安酒の消費量が如実に下がってしまった、というのが大きいみたいなんですよね。蔵元さんなんかと話すと、そういうお話を耳によくします。

体にいいのは純米酒、勿論そうだけど、日本酒文化を支えてきたのは安い醸造アルコールが混じったお酒とその酒を愛し好んできたのんべえなおやぢたち、なんですよね~。。何だかそう考えると複雑な思いになります。

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深谷シネマでは上映する映画の手描き看板も、毎回?つくっているんだそうです。
懐かしさもあり、かえって新しくもあり。。
映画への熱意とか、丁寧な宣伝の仕方に愛を感じました。

同じ敷地内にちいさなカフェ七ツ梅結房があります。ここで食べたカレー美味しかった☆なんとカレー300円です。お得。
カフェの中に酒蔵に残っていたものをそのまま飾ってありました。面白い。

価格表ですかね。昭和35年のものみたいです。

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深谷へ来たからにはもうひとつ寄ってみたいところがありました。

つづく。