麗しき宴

美も知も酔も、一生

エステート ゴイチ シャルドネ 2012

またまた林農園のワイン。エステートゴイチ 2012 シャルドネ

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エステート、とは、自社農場にて収穫された葡萄のみで醸造したことを意味する、と裏面に書いてあります。
林農園は1911年、創業者である林五一氏が信州・桔梗ケ原にて梨やリンゴ、ぶどうなどの果樹栽培をはじめたことからスタートしました。1919年にワイン専用のぶどうを栽培しはじめ、試行錯誤をしながら本格的なワインをつくるようになったそうです。

桔梗ケ原といえばメルロー、ですが、ここでメルローの栽培をはじめたのは林農園です。欧州種であるメルローをこの地に根付かせるために大変長い苦労があったようですので、林農園の功績は大きいですね。

最初は樽の香りが口に広がって、バニラとか。。甘い雰囲気もあるんだけれども、酸。。甲州とは違う酸の輪郭がはっきりあって、でもクリーミーさもありつつとてもドライ。最後まで疲れず、普通の家庭の食事とマッチしてくれてとっても良かった!!

ニューワールドなんかのデイリーワインなシャルドネはちょっと疲れるものが多いんですよね。自分が老けた、とか思うの好きじゃないのだけどそれでも若い時みたいにがんがん濃厚なもの食べれる年じゃなくなってきて薄味傾向にあるし、パワーもなくなってきていますから、年を重ねる現実にはちゃんと向き合うようにしています。

 ので、日本のワインってデイリーで頂くのには本当に活躍してくれて。日本酒じゃなくてワインがいいけど、ぽけ~っと飲みたいなぁ。。という時に本当にいいなって思う。いいワイン、高いワインは勿論好きだけど、きちんとワインに向き合うのは平日は面倒なお年頃になっています(笑)

このシャルドネはかなり気に入った~。価格は1600円弱位だし、これは素晴らしいと思う!飲み比べしたわけではないから気のせいかもしれないけど、なんとなく、これがテロワールなのかな。。と感じました。今まで飲んだ山梨のシャルドネとはちょっと違う。この価格体での話ですけどね。輪郭が長野のシャルドネの方がはっきりしているなぁという印象でした。