神の雫も日本ワインを。。
面白いからとかファンだとかではないけど、買い続けてしまったのでやめる時がわからず結局新刊が出れば買ってずっと読んでしまっている『神の雫』。
最新刊の40巻の前半とその前の39巻後半は日本ワインがテーマでした。
日本ワインを取り上げて日本ワインファンを増やしてくれる意図はよいのかもしれませんが、なんせ日本ワインって生産本数が少ないところが多くて、なかなか手に入らないものも少なくないのに、あの漫画に描かれたら益々入手困難になりそうで、嬉しいより迷惑な気がしてます。
40巻ではようやく12番目の使徒のスタートにやっときました。まどろっこしい説明はよいので12本目のワインが判明して、雫と遠峯の戦いも終わって早く連載終わって欲しい（笑）
ここで日本のワイン三大シャトー選び、なんていうのをやっています。登場する最初の1本目のサントリー登美の丘ワイナリーの「’08 登美」を飲んだ雫くんのコメント、なんと長唄「藤娘」に例えています。雫くんがこの唄を知って唄っているのかただ表現として書いているのかわかりませんけど、藤娘の踊りの出のところですね。「若紫に十返りの 花をあらわす 松の藤浪。。。。」と唄のセリフがあって、藤娘が描かれています。
が。踊りの絵の描写が下手過ぎてびっくりしてしまいました（笑
このポーズは藤の花を片方の手でつかんで三つ振り、といって決めポーズのようなものを取っているところなんでしょうが、藤の花もっていないし、体は開き過ぎてるし腰は曲がって落としているし、初心者みたいな踊り方（笑）
普通の方が見たらわからないでしょうけど、日舞をやっている人が見たらすぐわかるよ。このひと、踊り知らないなーって。絵を描いてるオキモトさんにもう少し研究して描いて欲しかった。ざんねん。
登美、は飲んだことないですので藤娘のような踊りのイメージなワインなのかどうなのかもわかりません。まぁこの漫画、ワインの表現がよくわからない時もあるので～。でも機会があれば試してみたいです。登美。
三大シャトーといって、漫画の中でもうひとつ出てきたメルシャンのものがありました。
メルシャン マリコヴィンヤード オムニス 2009
このワイン。とても貴重なワインです。
マリコヴィンヤードとは。。
メルシャンは日本最高品質のワイン造りを目指すべく、長野県上田市丸子地区にて2003年より自社管理畑『椀子(マリコ)ヴィンヤード』を展開し、ブドウの栽培を開始してきました。『オムニス』とはラテン語で「全て」を意味し、椀子(マリコ)ヴィンヤードのポテンシャルを最大限表現すべく、シャトー・メルシャンのワインメーカーが厳しく選抜したキュヴェのみで造られています。日本ワインならではの調和の取れた上品な味わいと、椀子(マリコ)ヴィンヤード産のブドウが持つ力強さを兼ね備えたワインです。
と、メルシャンのホームページで説明があります。2009年のこのワインの詳細は以下の通り。
- 【産地】 長野県上田市
- 【使用品種】 カベルネ・ソーヴィニヨン64％、
メルロー21％、カベルネフラン11％、
ビジュノワール4％ - 【色】 赤
- 【栽培方法】 垣根式栽培
- 【収穫】 手摘み/10月下旬
- 【発酵】 ステンレスタンク発酵
25～30度 約14日間 - 【育成】 オーク樽育成(新樽96％)約19カ月間
漫画の中ではこれを飲んだ会社の役員が「これは文句なく美味い！！」と絶賛していますが、これ、私も以前飲んだことがあります。本当に文句なく美味しいです、これ。日本のワインもこんなに美味しいものが造れるようになったんだ！って興奮したほどの出来でひたすら美味しかった。
しかしこのワイン、生産本数が1000本しかないのです。昨年首都圏向けにこの本数だけ販売されました。ので、今はどこを検索しても売っていないと思います。仮にあってもめちゃ高くなっているのでは。。（元の価格は一万円弱位だと思います）
。。。実はこのワイン頂きものだったのですが、全然高いワインだと知らず、それとなく特別でもない日に開けてしまいました。飲み終わってからネットで検索して、それはそれは貴重なワインだと知るわけです。。茫然（笑）
あー、勿体ない、もっと味わって飲めばよかった～～～と泣きましたがもう戻って来ない。仕方ないのでせめて瓶だけでも。。と未練がましく瓶だけは今でも取ってあります（笑）
