麗しき宴

美も知も酔も、一生

ふらのワイン バレルふらの 2012

北海道・富良野市にある富良野市ぶどう果樹研究所は、市の農業振興の一環として1972年に設立されたワイナリー。

富良野は雨量が少なく昼夜の温度差も大きく、ブドウ栽培に適しているのだそう。
生産されるブドウはすべて地元富良野産のブドウのみを使用。
主にケルナー、ミュラー・トゥルガウなどドイツ系ブドウを栽培している。

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ふらのワイン バレルふらの 2012

セイベル5279とケルナーを使用しています。
バレル、というのは木樽という意味ですがその名の通りフレンチオークの樽で1年熟成されてます。

爽やかな柑橘の香り、樽熟成からくるバニラやミネラルの香りなどしっかりとした骨格で程よい余韻もあるのだけど、それが非常に良いバランスですーっと体にすぐさま馴染んでいくような。。。
繊細な和食系にもぴたりと寄り添い食事を邪魔せず引き立ててくれる。
そんな雰囲気がバンバン出ているワイン。

こういうドイツ系品種のワインで日本のとドイツのと飲み比べると絶対ドイツの方が複雑で味わい深くなってしまって、ワイン単体では絶対味わいの濃度に負けてしまうんだけど。

でも鮨とか茶碗蒸しとか。酢の物だってお刺身だって、お出汁の繊細な料理だって。
ドイツの白ワインだと和食の繊細な味わいを消しちゃうと思うけど、こういう日本のワインはワインもちゃんと存在感を持ちながら、和食邪魔せず引き立ててくれるんですよね。

だから日本のワインは日本の食事に合うようにつくられても、それでいいじゃん!って断言したくなるような、そんなワインです。これ。

このワイン、北海道のワインに詳しいソムリエさんにおススメされて購入の1本。
さっすが~。。って思いました。
自分じゃ絶対選んでいないと思われるワインです。
しかしこういう出会いを与えてもらったワインとのご縁って嬉しい。
感謝!